ヴィラ九条山 x オランダ王国大使館:
京都デザインフォーラム
ヴィラ九条山は、11月16日から18日までパリで開催されたパリ・デザインフォーラムのサテライトイベントとして、オランダ王国大使館と共同でフォーラム・デザイン・京都を開催しました。様々な基調講演とインキュベーションセッションが行われ、その中で講演者たちはいかに都市環境をイノベーションし形成するかのアイデアを提案しました。
イノベーションを通じた私たちの社会の変化への対応は、全体を通した今日のテーマで、京都の事象が背景や事例研究として利用されていました。京都は増加する観光客への対応と合わせて、高齢化や少子化などの社会問題に取り組んでいます。伝統を失うことなく革新的になる方法、これが京都にとっての主な挑戦の一つです。ユトレヒト芸術大学のアートと経済学の学生であるトマス・ファン・ホルプ(TomásVan Gorp)が「多様なデザイン」についての主題レクチャーを行い、デザイン・アカデミー・アイントホーフェンの卒業生のジョバンニ・インネッラ(Giovanni Innella)がインキュベーションセッションに参加しました。
デザイナー
トマス・ファン・ホルプ(Tomás van Gorp)
トマス・ファン・ホルプは、ユトレヒト芸術大学でアートと経済学を学びながら、アムステルダムのイノベーティブ・エージェンシーBureau Design Digitale Zakenでプロジェクトマネージャ/クリエイティブサイエンティストを務めています。トマスは勉強や仕事の際に次のようなテーマを問います:あなたはどんなインパクトを作り出したいのか?あなたは自分自身に正しい問いをしているか?“
デザイン主導のR&Dメソッドによるデザイン思考を通して、複数の課題に取り組み、どのような場所に置いてデザインが意味のある影響を生むかを調べています。R&Dのプロセスで人間の重要性を強調することにより、組織がいかに真の価値を生み出すことができるかを提示することを試みます。トーマスは大学院でのプロジェクトのために日本に滞在し、より住みやすい街のためにデザインがいかに役立つかについて研究をしました。オランダ帰国後、様々なテストケースを通じて得たこれらデータをオランダでの実用に取り組みます。
研究者、講師
ジョバンニ・インネッラ(Giovanni Innella)
1982年、トリノ出身。トリノ・ポリテクニック大学(イタリア)でインダストリアルデザインを、そしてデザインアカデミー・アイントホーフェン(オランダ)でコンセプチュアルデザインを学んだ後、ノーザンブリア大学(イギリス)でデザイン批評博士課程修了。ジョバンニは、セント・エティエンヌの国際デザインビエンナーレ、ミラノのフオーリサローネ、またローマのMAXXI 21世紀芸術国立美術館、その他の会場にて展示をした経歴を持ち、彼の作品はデンボス市立博物館(オランダ)の常設展示にも加えられています。現在は東京を拠点に、自身の活動と産業技術大学院大学(首都大学東京)で教鞭を執っています。
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